会長挨拶
富山大学ワンダーフォーゲル部OB会
会長 中西 修(S50年入学)
令和5年9月23日開催の富山大学ワンダーフォーゲル部創部70周年記念OB会総会で会長に就任しました。甚だ微力ですが、5代目会長として歴史ある部を築いていただいた先輩諸氏の意思を継承し、会員相互の親睦と現役部員の活動支援のため、邁進する所存です。
さて、思い起こせば入学した昭和50年、山岳界はまだ、ヒゲ親父のような猛者が幅を利かすバンカラな時代でした。夏でもウール地の重たいニッカーボッカーにハイソックス、上はカッターシャツ姿、ザックは横長で楽に100リットルは入るという特大キスリングを担ぎ、我が物顔で山を闊歩していました。今から思えば「むさ苦しい」の一語に尽きる出で立ちでした。雨が降ると登場するのが、ワンゲル御用達の農協カッパです。このカッパ、どんな雨にも無敵のビニール製、かつ丈夫。ただし、唯一の難点は蒸れること。雨は弾いても体はびしょ濡れという代物で、いつも濡れネズミ状態でした。装備も同様です。テントは、綿の風合いをもつビニロン製で、今ではすっかり姿を消してしまった「家形」、いかに皺をつくらないように張るか、経験と技が試されました。このテント、雨が降るとずっしりと重くなり、テント装備担当は泣いたものです。また、「ブス」と呼んでいたストーブも、燃料はホワイトガソリンで気化させるためのプレヒートというひと手間が要求されました。などなど、当時を語ればきりがありません。
そんな馬力だけが物を言った山岳界ですが、在学中、一気に技術革新の波が押し寄せます。象徴的なのは、なんといってもテントです。2年の頃、彗星の如く現れたダンロップ製のドームテント。今の原型となるこのテントは、ポールはアルミ製で、生地はリップストップナイロンという薄くて軽い素材、雨を含まず、一気に軽量化が進みました。更には、雨具。今では当たり前のゴアテックスも当時の我々にとっては目に鱗でした。しかし、アメリカ製で4~5万円と高価で貧乏学生にとっては高根の花でした。
長々とノスタルジーに浸ってしまいましたが、創部70周年を迎え、平成生まれがOB会に加わり若返りが進んでいます。上記のような過渡期にワンゲル時代を過ごした者に相応しい、新生OB会にするため、今回「TWVOB会2023宣言」を出させていただきました。いくつになっても私たちの主戦場は「山」です。そうした活動が会員相互の親睦と現役部員の活動支援に繋がると思っています。あまり無理をせずにできるところから一歩ずつ前に進んでいきましょう。OB並びに現役部員各位のご理解・ご支援をよろしくお願いいたします。
以上
役員体制(令和5年9月23日~)
役職 | 氏名 | 入部年度 | 住所 | 備考 |
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顧 問 | 松田 誠 | S44 | 富山市 | 前会長 |
顧 問 | 西田 均 | S48 | 高岡市 | 監 事 |
会 長 | 中西 修 | S50 | 富山市 | 全 般 |
副会長 | 高桑 章吉郎 | S50 | 金沢市 | 事務局長 |
副会長 | 藤岳 亮子 | S50 | 富山市 | 会 計 |
副会長 | 北上 眞二 | S51 | 滑川市 | 情報管理 |
理 事 | 羽場 政彦 | S56 | 白山市 | 運 営 |
理 事 | 大野 麻波 | S61 | 黒部市 | 運 営 |
理 事 | 坪内 洋平 | H08 | 金沢市 | 運 営 |
理 事 | 宮倉 由香里 | H10 | 金沢市 | 運 営 |
理 事 | 赤座 久樹 | H13 | 富山市 | 情報管理 |
理 事 | 黒木 甫 | H15 | 富山市 | 運 営 |